2005年12月にdivx6.1が発表されました。
divx6.0はCPU1個にしか対応してませんでしたが、divx6.1で待望のdualCPU対応が
なされました。
divx6.0は購入はしたものの、divx5.2と比べてメリットがなく、使うことなく放置してました。
(エンコード速度が上がっているはず...なのに実際使ってみると下がってました!)

そこで実際にエンコードして速度を測定してみました。
divx6.0と比較したかったのですが、すでにdivx6.1をインストールしてしまった後のため
できませんでした。残念。

測定環境:
CPU:xeon3.4Ghz×2個 HTオン
メモリー:1024MB DDR2
OS:WindowsXP SP2
カノープスMTVX-WHF付属のX-TransCoder4にてエンコード

divxの設定:
1パス1000kbits/sでエンコード
量子化:H263 最適化された
その他の条件で初期設定。
で2分33秒のmpegファイルをエンコード。

エンコーディングモードとノイズの低減を変えて測定してみました。
以下その結果です。

 エンコーディングモード  ノイズの低減  エンコード時間
ハイパフォーマンス 最高  1分4秒
バランスのとれた品質 オフ  1分46秒
バランスのとれた品質 標準  2分3秒
バランスのとれた品質 最高  2分2秒
よりよい品質 最高  2分44秒
最も優れた品質 最高  3分9秒

divx6.0のときはエンコードに2分10秒ほどかかってましたから、たしかに早くなっています。
CPUの負荷率を見ると確かにCPUを2個使っているようです。
しかしこの実験で作成された動画ファイルの画質を見比べてみると、コンコーディングモードが
何であっても画質には大差ありません。ノイズの低減は効果ありました。これを使うとノイズが
たしかに減少して見えます。
が、divx5.2で作成した動画と比べるとdivx5.2で作成した動画のほうがきれいです。なぜ?

ということで結論ですが
divx6.0を持ってない方はわざわざdivx6.1を導入する必要はありません。divx6.0をすでに
持っている方は無償で入手可能なのでdivx6.1を導入しても損にはなりません。
divx6.1へのバージョンアップで画質は向上しないかもしれませんが、エンコーディング
にかかる時間は短縮されます。
divxは今となっては古いコーデックですし、過去の製品との互換性のしがらみもあり
画質の向上は今後の望めないのかもしれません。


次はCPUが1個のシステムでdivx6.0と6.1の違いを試してみたいと思います。



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